へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「そのかわりアミュレットのライブ以外では、あなたは使えないのよ。翠ちゃんみたいに、オールラウンドの司会ができない。
それがあなたの、司会者として致命的なところね」


「いいよ。アミュレットの司会さえできれば」


「それがアミュレットの歩みを止めていたって、気づいていた?」


え?


「明梨の司会の幅が広がれば、アミュレットはもっともっといろんな魅力を放出できるのに。あなたは演出型の司会しかしない」


「……」


「曲の世界観ばかりに、気を取られていたでしょ?」


……確かに。


「翠ちゃんみたいな司会を取り入れれば、特別な曲が明梨の得意な演出で輝きを増すのよ」


考えたこともなかった。

もっといろんな司会を組み合わせれば、アミュレットの魅力が虹色に煌めきだすなんて。


「なんで私が司会を辞める前に、大事なことを教えてくれなかったの?」


小言はグチグチいってきたくせに。