突然襲ってきた嫉妬心。
心がコンパスの先端のようなもので、ブスブスつつかれる。
もしかして明梨ちゃんの彼氏?
誰か、違うと断言してくれ。
情けない心の声に、メンタルがヘタッとなった時
「雅くん、お昼はお弁当?」
俺の周りに女の子たちが集まって来た。
「あ、うん。この学園に、食堂があるって知らなくて」
「じゃあさ、一緒に食べようよ」
「私も混ぜて」
みんな、俺の返事なんて聞く気ゼロだよね?
女子6人が、周りの机を俺の机にくっつけだした。
はぁぁぁ……
ちょっとだけ期待していたのにな。
明梨ちゃんと二人だけで、お弁当を食べること。
俺の意志とは関係なく、勝手にこぼれてしまったため息。
かき消してくれたのは、俺の前を陣取った女の子の悲鳴だった。



