楽譜を手にした私を咎めたりなんかしない、穏やかな雅くん。
一生懸命、雅くんに笑顔を作ったけど……
雅くん。
早く気づいてよ。
私の目の前で、ものすごく残酷なことを言っているって。
1年から明虹学園に入ればよかった?
そしたらもっと、翠さんと一緒にいられるから?
天使みたいに無邪気な笑顔でそんなこと言われたら、胸を包丁で真っ二つにされるくらい痛むんだよ。苦しいんだよ。
普段の自分では、いられなくなるんだよ。
もう限界。
他の人を想って微笑む雅くんを見てるなんて、もうムリ。
そう思った時には、涙と共に堪えていた言葉が飛び出していた。
『私は……この学園に来て欲しくなかったよ……雅くんに……』って



