へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


でも私の耳は、やっぱりこの声に反応してしまう。

聞いたら傷つくってわかっていいても、学習してくれなくて。

大好きな声を求めてしまう。


耳を塞いでいた手を緩め、大好きな人の歌声を欲しがっていた心の奥に届けた。


ゆったりとした心地よいピアノに乗せられた言葉。

聞けば聞くほど、胸が締め付けられて苦しさが増す。


ねっ、言ったとおりだったでしょ?

雅くんの声を聞いたら、苦しくなるだけだって。


自分に問いかけても無駄だよね。

だって私の体は、雅くんを五感で堪能するようにできあがっているんだから。


雅くんの歌声が脳に届くたびに、伝わってくる。
 
翠さんのことが、好きで好きでしょうがない。

まっすぐで一途な、雅くんの想い。


私は雅くんに、この学園にきてほしくなかったよ。

だって雅くんが来なければ、翠さんと出会わなかったでしょ?


そうすれば嫉妬がこんなに苦しいなんて、知らずに生きられたのに。