☆明梨side☆
冷たい。
冷たすぎだよ、この机。
自分の机に頬をペタッとくっつけてみたけど、私を慰めてくれる気はないみたい。
誰もいない教室。
みんな、アミュレットのライブに行っちゃったんだね。
よかった。
安心した。
だって今の私は、『大泣きしました』ってばれちゃうような顔をしているはず。
こんな情けない姿、誰にも見られたくない。
ほら、やっぱり……
雅くんの大好きな子は、翠さんだったじゃん……
私は、講堂での目まぐるしい出来事を思い出した。
珀ちゃんに告白されて、断って。
いつも私の隣にいてくれた珀ちゃんが去って行って。
ステージの上から動けなくなった私。
それなのに。
なんでこのタイミングで来ちゃうかな?
雅くん達が、講堂に入ってきたんだ。
っていっても、私の方が部外者だね。
アミュレットのみんなと翠さんは、リハーサルに来たんだから。



