へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


さすが綾星。

俺への扱い、慣れすぎだよ。

赤ちゃんの頃からずっと一緒で。

俺は綾星に頼ってばっかり。


『これからも見捨てないで。へたれな俺のこと』

な~んて、彼女みたいなこと思ったりして。



「雅、ひとつ言っておくからな」


「ん?」


「学園祭ライブで情けない顔してステージ立ったら、お前とはアイドルやらねえから」



わかっているよ。

子供の頃から、俺たちの父親にさんざん言われてきたもんね。

目の前のお客さんをがっかりさせるくらいなら、ステージに立つなって。



「了解~~ あやあや!」


(はる)の真似、すんじゃねー」


吐き捨てた綾星の声に、俺は笑いをかぶせて。

また綾星が、俺の頭をパコンパコン叩いて。


「雅、控室に急ぐぞ」

「あぁ」


俺は綾星と一緒に、講堂を飛び出した。