う~~~、綾星のイジワル!
俺が明梨ちゃんのこととなるとダメダメで何もできなくなること、誰よりもわかっているくせに。
こんな挑発的なメッセージを送ってくるなんて。
絶対に、綾星を見返してやる!!
明梨ちゃんに、声くらいかけてやるんだから!!
俺の席から、斜め2列前の席に座っている明梨ちゃん。
バックからお、弁当を取り出そうとしている。
一人きりだ。
今がチャンス!
椅子を引きずる音が教室中に響くぐらい、俺は勢いをつけて立ち上がった。
それなのに……
ルンルンスキップで、明梨ちゃんに近づく男の影を察知。
俺は涼しい顔を張り付け、ささっと自分の席に腰かける。
「姫! お昼食べよ!」
「亮くん。今日は早いね」
「頑張ったでしょ? 珀斗の悔しがる顔が見たくて、廊下全力ダッシュで来たからね」
えっと……どちら様ですか?
明梨ちゃんに馴れ馴れしく話しかけている、笑顔キラリの爽やかイケメンは?
『姫』って呼んだよね? 明梨ちゃんのことを。



