へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


う~~~、綾星のイジワル!


俺が明梨ちゃんのこととなるとダメダメで何もできなくなること、誰よりもわかっているくせに。

こんな挑発的なメッセージを送ってくるなんて。


絶対に、綾星を見返してやる!!

明梨ちゃんに、声くらいかけてやるんだから!!



俺の席から、斜め2列前の席に座っている明梨ちゃん。
 
バックからお、弁当を取り出そうとしている。


一人きりだ。

今がチャンス!


椅子を引きずる音が教室中に響くぐらい、俺は勢いをつけて立ち上がった。


それなのに……


ルンルンスキップで、明梨ちゃんに近づく男の影を察知。

俺は涼しい顔を張り付け、ささっと自分の席に腰かける。



(ひめ)! お昼食べよ!」


(りょう)くん。今日は早いね」


「頑張ったでしょ? 珀斗(はくと)の悔しがる顔が見たくて、廊下全力ダッシュで来たからね」



えっと……どちら様ですか? 

明梨ちゃんに馴れ馴れしく話しかけている、笑顔キラリの爽やかイケメンは?


『姫』って呼んだよね? 明梨ちゃんのことを。