へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目



綾星のぶっきらぼうな声を聞いた瞬間。

こんなダメな自分を、こいつにならされけ出せるんだ。

ちょっとだけ安心した。


「はぁ?」


「リハの時……俺のピアノソロを聞いてた。明梨ちゃんが……」



好きな子の名前をささやいただけなのに。

胸ってこんなに、押しつぶされそうになるんだ。

……マジでしんどい。



「で?」


「泣いてた。俺がこの学園に、来て欲しくなかったんだって」


夢であってほしいと願っていた、辛い記憶。

声に出すと、現実だって思い知らされる。


助けてくれない? 綾星。

俺の心、ドロドロのマグマの中から救い上げてくれない?