へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


その後の俺はというと、まるで餌をもらえなかった猫みたい。

ステージの袖にある段ボールが積まれた暗がりで、縮こまっている。


苦しい。

苦しすぎて、うまく息がすえない。

このまま心臓が止まってしまった方が、楽なんじゃないかな。


誰かに助けてもらわないと、学園祭ライブなんて投げ捨てて逃げ出しそうで。

震える指で、なんとか綾星のスマホにメッセージを送った。

『助けて 講堂』って。


こんなぶつ切りのメッセージでも、幼馴なじみはわかってくれたらしい。


ドアが開いて。

入って来たのが綾星だって脳が識別して。


「雅。 何があったわけ?」


「……ふられた」