その後の俺はというと、まるで餌をもらえなかった猫みたい。
ステージの袖にある段ボールが積まれた暗がりで、縮こまっている。
苦しい。
苦しすぎて、うまく息がすえない。
このまま心臓が止まってしまった方が、楽なんじゃないかな。
誰かに助けてもらわないと、学園祭ライブなんて投げ捨てて逃げ出しそうで。
震える指で、なんとか綾星のスマホにメッセージを送った。
『助けて 講堂』って。
こんなぶつ切りのメッセージでも、幼馴なじみはわかってくれたらしい。
ドアが開いて。
入って来たのが綾星だって脳が識別して。
「雅。 何があったわけ?」
「……ふられた」



