うつむいていた明梨ちゃんが、やっと顔をあげてくれた。
俺だけに笑ってくれた。
春のお花が開くかのよう。
ふんわりと微笑む明梨ちゃんが、俺が大好きでたまらない声を発した。
「将来、子供がアイドルになったら言われちゃうよ。お父さんの告白ソングなんて、歌いたくないって」
こっ……子供??
予想外のキーフレーズに、顔の温度が急上昇。
それって、俺たちの子供ってことだよね?
恥ずかしさと嬉しさがくすぐったくて、ちょっとニヤケちゃったんだけど。
「大丈夫だよ。綾星じゃないんだから」
「雅くん、うちの学園に来て良かったね」



