リハーサルが無事に終わった。 校舎内にある控室で、本番まで待機。 綾星たちを案内しなきゃ。 張り切って講堂を出た時、楽譜をピアノに置き忘れたことに気がついた。 「みんな先に行ってて。翠さん、控室までみんなを連れてってもらってもいい?」 「任せて」 「ありがとう」 はぁぁぁぁ~ 俺は本当にダメダメだな。 本番で、いつもみたいに堂々と歌えるかな? 心配を胸に押し込みながら、ステージ袖の階段を上がる。 驚きのあまり、俺は足を止めた。 なんで、俺の楽譜を手にしているの? ……明梨ちゃん。