へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「さっきの続き……誰もいないとこなら……いいんだよな?」


「え?」


必死で頭をフル稼働させたいのに。

阻むかのように、強い力で引き寄せられた。


珀ちゃんに……

抱きしめられている……?


恐る恐る見上げてみる。

愛おしいものを見つめるかのような、優しい瞳が私を見つめていて。

珀ちゃんが穏やかに微笑んだ。



「明梨…………好きだ……」




言葉の意味を理解するのに、10秒かかった。


冗談……だよね?

だって珀ちゃん、今まで私にそんなそぶりなんて一度もしたことがないよ。


「ほんと……じゃ……ないよね?」


珀ちゃんの心の中をのぞくように、聞いてみる。

私を抱きしめたままの珀ちゃんの腕が、ふわりと緩んだ。


「は? 嘘に決まってんだろ!」


ムっ!!

なんなのよ、もう!


珀ちゃんの胸を思いきり突き飛ばし。

げんこつを握りしめて。

怒ってますモードで、珀ちゃんをポカポカ叩く。