「さっきの続き……誰もいないとこなら……いいんだよな?」
「え?」
必死で頭をフル稼働させたいのに。
阻むかのように、強い力で引き寄せられた。
珀ちゃんに……
抱きしめられている……?
恐る恐る見上げてみる。
愛おしいものを見つめるかのような、優しい瞳が私を見つめていて。
珀ちゃんが穏やかに微笑んだ。
「明梨…………好きだ……」
言葉の意味を理解するのに、10秒かかった。
冗談……だよね?
だって珀ちゃん、今まで私にそんなそぶりなんて一度もしたことがないよ。
「ほんと……じゃ……ないよね?」
珀ちゃんの心の中をのぞくように、聞いてみる。
私を抱きしめたままの珀ちゃんの腕が、ふわりと緩んだ。
「は? 嘘に決まってんだろ!」
ムっ!!
なんなのよ、もう!
珀ちゃんの胸を思いきり突き飛ばし。
げんこつを握りしめて。
怒ってますモードで、珀ちゃんをポカポカ叩く。



