へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


「夢を捨てたら……軽蔑されちゃうよね? 珀ちゃんに……」


「は?」


「もうマイクなんて……二度と握りたくない……」


「そっか……」


体中の空気を追い出すように、長く息を吐いた珀ちゃん。

私のこと、睨んでくれればいいのに。

怒鳴ってくれればいいのに。

心の痛みに耐えているような、苦しそうな表情を浮かべている。


なんで珀ちゃんが、辛そうな顔をするの?

私でも助けてあげられる?

珀ちゃんを傷つける何かから、守ってあげられる?

そのために私は、何をしてあげたらいい?


わからない。

わからないから。
 
私は背伸びをして、珀ちゃんの頭にポンポンと手を置いた。


え……?


見上げた視線のすぐ先に、珀ちゃんの瞳が。