いつもと全く違う弱々しいかすれ声が耳に届き、顔をあげる。
珀ちゃんの瞳がすがるように私を見つめてきて、なぜか目が離せられない。
「学園長に許可貰ったから……。俺がクラスの出し物を手伝ったら……マイク使っていいって……」
勝手にそんなことしないでよ。
そう言いたかった。
もう、司会なんてやらないんだから。
珀ちゃんに怒りたかった。
でもそんな怒りなんて、目の前の珀ちゃんを見たらしぼんじゃうんだよ。
なんでそんなに、辛そうな瞳をしているの?
私が司会の夢を諦めたから?
珀ちゃんのライバルなのに、情けなく逃げまわっているから?



