珀ちゃん、どうしちゃった?
おかしいよ。絶対におかしい。
クラスの出し物で、言われた通りに従っていたことも。
私に『胸キュンセリフのメニュー表』を渡してきたことも。
珀ちゃんが私にするって言ったことも。
全部全部、絶対におかしい。
珀ちゃんらしくない。
珀ちゃんに手をひっぱられたまま、学園祭で込み合う廊下をすり抜けるように進んでいく。
その時、私の耳がある声に反応した。
私の耳ってウサギの耳?
勘違いしそうになる。
雅くんの柔らかい声を探しあてることが、できちゃうんだから。
この先に、雅くんがいるんだ。
翠さんと一緒に……



