私、キュンキュンなんて求めてないし……
そう思いながら、180度の半回転。
自分のクラスに帰ろうとした時。
……えっ?
白シャツに黒いパンツ。
黒マントをさらっと羽織った珀ちゃんが、私の目に飛び込んできた。
ドラキュラ姿で、女の子に壁ドン状態。
「他の男んとこに、行くんじゃねーよ!」
俺様な声を、女の子に浴びせている。
女の子は放心状態。
数秒固まった後、天井を突き破りそうなほど大きな悲鳴を上げた。
「キャ~~!! 珀斗さま、カッコ良すぎるぅぅぅ!!」
女の子から離れた珀ちゃんは、はぁぁぁぁ~と大きなため息。
前髪をワイルドにかきあげるも、顔はげっそり。
珀ちゃんがクラスの出し物に協力してるところ、初めて見た。
フフフ。
えらい、えらい!



