「麻帆ちゃんに、雅くんのことも司会してたことも隠してて……」
「私の方こそごめん。無理やり明梨に話さちゃったね」
麻帆ちゃん、こんな私に優しすぎ……
天使に見えるよ……
「明梨~ これからは私に甘えるんだよ~」
「甘えていいなんて言われたら、毎日頼っちゃうよ」
「良いね~。明梨が甘えて来たら、私も甘えちゃおうっと」
「じゃあ、麻帆ちゃんから先に甘えて」
「ダメ明梨から」
「なんで?」
「だって私、人に甘えるって、どうすればいいかわからないもん」
「実は私も」
「明梨も私も、人に甘えられない頑固者ってことだね」
「似た者同士って言って欲しい、そこは。アハハハ~」
階段に二人の笑い声が響く。
私の心にある『嫉妬』という深い傷を、麻帆ちゃんの優しさが塞いでくれた。



