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朝の一件から、麻帆ちゃんとはギクシャクしている。
席は隣なのに、麻帆ちゃんは明らかに私をシャットアウト。
目が合うと逸らされる。
不機嫌顔で、ムスッしているし。
麻帆ちゃんに、嫌われちゃったよね……
もう、笑いかけてくれないかも……
お昼休みになりました。
幸せオーラあふれる翠さんが迎えに来て、雅くんは教室を出て行った。
そして私はいつものように、珀ちゃんと亮ちゃんとお昼を食べる準備をしている。
その時、低めのイライラ声が私の背中に突き刺さった。
「ちょっといい?」
え?
振り向くと、立っていたのは麻帆ちゃん。
温度を感じないシャーベットアイスのような冷たい視線が、私の瞳を貫いてくる。
「話があるんだけど。明梨、一緒に来て」
私が頷く前に麻帆ちゃんは廊下に向かって歩きだしたから、慌てて私も後を追う。



