「俺だって親父を超える総長になるって、ずっと思ってたんだぜ。
武道とか格闘技漬けの日々でさ。苦しくても歯を食いしばって。必死に耐えてたし」
「苦しいとか辛いとか。そういう姿、珀ちゃんって私に見せたことないよね?」
「そんなハズい姿、誰にも見せられるわけねえじゃん。特にお前になんか」
「なんで?」
「だってお前、辛い時でも俺に泣き言なんてこぼさねぇし、涙も見せねーだろ?」
「……」
「それなのに俺が明梨に弱音吐いたら、もうオマエの前で胸張っていられなくなだろうが」
「気にせず、甘えてくれればいいのに」
「明梨は俺の最大のライバルだからムリ。オマエが俺に弱音吐くまで、俺は弱ってる自分なんか見せねえからな。絶対に」
「何よ……それ……」



