へたれアイドル卒業します アミュ恋1曲目


そんな過去を思い出し、胸がぎゅーっと締め付けられていると、珀ちゃんが真剣な瞳でまっすぐに私を見た。


「明梨は気づいてたか? 司会に一直線だったお前は、俺の最大のライバルだったって」


「ライバル?」


「お前さ、小さいころから桃華さんみたいな司会者になるって夢追いかけて、ひたむきに努力してただろ?
 一緒に遊んでても、頭ン中は『司会』と『母親』だけだったりしてさ」


「そこまでは……」


「俺には、夢に向かって突っ走ってるように見えたけど。遊んでる時でさえ、早口言葉でなにかブツブツ言ってて。中一の時なんて、誰にも相談しないで、アミュレットの司会をやらせてくださいって乗り込んで行ってさ」


「あの頃は……絶対にお母さんを超える司会者になるって、気負ってたから」