珀ちゃんの前でとぼけてみたけど。
覚えているよ、はっきりと。
幼稚園くらいからかな。
私は司会の仕事をしていたお母さんが大好きで、すっごく憧れていた。
小1の時にはすでに
『お母さんみたいな司会者になる!』
家族にも珀ちゃんにも、宣言していたっけ。
だからお母さんは私に、司会者になるために必要なことを徹底的に教育してくれた。
朝5時起き。
お母さんと一緒に、早口言葉の練習の日々。
お芝居、ボイストレーニングやピアノ。
声を操るための習い事にも、通わせてくれた。
でもいつからかな?
あんなに憧れていたお母さんのことを、口うるさく感じ始めたのは。



