「覚えてる? 珀ちゃんって、よくこの公園で公星(こうせい)さんに怒られていたよね?」
「は? 親父に怒られたことなんて、覚えてねーし」
「フフフ。 あまりに怖すぎて、思い出したくないだけでしょ?
この滑り台を珀ちゃんが頭から滑って。『危ないから絶対にやめろ』って、何度も怒られてた」
「だから、覚えてねーって言ってんの」
「記憶力、良いくせに」
「じゃあ、こっちも言わせてもらうけどさ」
「ん?」
「オマエなんか、桃華さんのマネをしまくってた。この滑り台のてっぺんに立って」
「え?」
「木の棒をマイク代わりにしてさ。『みなさん、こんにちは』とか言って、俺に観客をやれって命令してきて」
「そう……だったかな……?」



