「いいの? こんなに貰って?」


「いいの、いいの。だってさっき、チョコが乗ったご飯もらったし」


「あれは、罰ゲームみたいなものだったでしょ?」


「味は……苦手だったけど……でも恋さんに感謝だね」


「え?」


「だって、チョコが乗っかったご飯のおかげで、明梨ちゃんとの忘れられない思い出が、1つ増えたから」



ニコッと笑ったその威力、半端ない///

なんか私、クラクラして倒れそうになっちゃった。


でも、雅くんの言う通り。


お父さんとお母さんの思い出が詰まっていて、大嫌いだったこの講堂が、いつの間にか、胸キュンが詰まった大事な場所になったよ。


恋ちゃんがとんでもないお弁当を、作ってくれたおかげでもあるのかな?



私は雅くん手作りのエビフライを頬張る。


幸せすぎて、また涙がこぼれそうになった。