「そういえば……相談って?」
「あっ、そうだったね。何のために明梨ちゃんを呼びだしたのか、今まで忘れていたよ」
何だろう?
「……ダメかな?」
ん?
「えっとその……学園祭じゃなくていいから。明梨ちゃんの気持ちが向くまで待ち続けるから。アミュレットの専属司会、またやって欲しい」
照れたように頬を赤らめ、耳を触りながら弱々しい声を発した雅くん。
どうしよう……
私の司会をを認めてくれるなんて。
必要としてくれるなんて、ほんと嬉しい。
嬉くてたまらないけれど……
私はもう、ステージに立つことなんて出来ない。
だって、また同じことをしちゃうよ。
マイクで話そうとした瞬間、お客さんの視線が四方八方から刺さって。
耐えられなくなって。
本番中のステージから、きっと逃げ出しちゃう。
あんな、辛くて惨めな思い……
もう、二度としたくない……



