私の目を見て微笑む雅くんに、心拍数が爆上がり。

言われた通り、箸の上にご飯とチョコを乗せてみたけど……

ドキドキしすぎて手が震えて、チョコが落ちそうだよ。



箸の上に乗せたチョコを見つめていたつもりが、その先の雅くんの綺麗な瞳に、惹きつけられてしまった。

 

「明梨ちゃん?」


「ひゃいっ!」



雅くん、見つめないで。

カッコ良すぎて、変な声が出ちゃったし。

恥ずかしすぎて、顔があげられない。



絶対に真っ赤になっている、私の顔。

隠すようにうつむき中。



いきなり箸を持っている私の右手が、雅くんに掴まれた。


ビックリして顔をあげる。


そこにはアイドルスマイルを浮かべる、雅くんが。