今日は初めて、恋ちゃんがお弁当を作ってくれたんだ。
どんなお弁当かなぁ??
嬉しさとドキドキで、お弁当の蓋を開けてみる。
え……
何ですか、このお弁当は……
おかずは一切なし。
ご飯が敷き詰められていただけ。
ただ、そのご飯が奇抜で……
緑色のご飯の上に、カラフルな丸いチョコが、ちりばめられている。
まるで、ドット柄のように。
「アハハ。明梨ちゃんって、ご飯とチョコを一緒に食べるのが好きなの?」
ひゃっ! 勘違いされてる。
「ちちっ、……違うよ! いつもは普通のお弁当だよ。今日は一緒に住んでる叔父さんが、お弁当作ってくれて……でも、こんなお弁当なんて……」
恋ちゃん!!
なにこれ、罰ゲーム?
もしや……
お店のブログに載せるように、笑いがとれるお弁当を作ったとか?
自分で食べたくないから、私にたべさせようって魂胆?
叔父への怒りが、フツフツ沸き上がる。
その時
怒りを消し去る呪文のよう。
優しさオンリーの雅君の声が、私の耳に届いた。



