「そん時は、俺が助けてやるから」


「珀斗君、頼りにならなそう……」


「は? 俺を誰だと思ってんだよ」


「だって俺、総長ってどんな感じか知らないし」


「まぁ、夕飯食べたら作戦会議な。どうしたら明梨がもう一度ステージに立てるかってことと、こじれた親子関係をどう修復するかってこと。オマエの小せぇ脳みそで、必死に考えろよ!」


珀斗くんの言葉は上からで、かなり圧が強い。

結構キツイことを、言われているはずなのに……


「悪いけど俺、珀斗君よりいいアイディアを生み出せる自信あるから」


「アハハ~。オマエ、マジで生意気」


「俺様総長よりは、いい子だと思うけど」


いつの間にか俺は、珀斗くんに言い返すのが快感になっていた。