「明梨ちゃんも……エンジンを吹かせながらバイクを乗り回して、警察に追われたりしてるの?」
「はぁ? 俺らだってそんなことしてねえし。それに明梨は、バイクの免許すら持ってない」
「俺の思っていた暴走族のイメージと、なんか違うかも」
「まぁ明梨のじいさんの時代は、結構荒れてたみたいだけど」
明梨ちゃんのおじいさんって……
仲良くなれるかなぁ……俺……
「俺の親父はさ、十環さんの一つ前の総長で。俺が産まれる前から、家族ぐるみでつるんでて。明梨の父さんが自宅兼写真館を建てるってなった時に、隣に俺ら家族も家を建てたんだって。だから明梨は、小さい頃から俺の隣にいたわけ」
家族ぐるみで仲良しで、幼馴染ってことか。
珀斗くんの口から出た『小さいころから俺の隣にいた』という言葉。
えぐるように俺の心に刺さって、ズキズキ痛む。



