さっきまで七福神並みの満開スマイルを見せていた人と、同一人物とは思えない。
冷汗が垂れるほどの威圧感。
オドオドを隠しきれない俺。
……魔王降臨?!
「十環さん、雅をビビらせないでくださいよ。こいつはTODOMEKIの奴らとは、違うんだからさ」
珀斗くんの声を聞いて、ハッと目を見開いた明梨ちゃんのお父さん。
憑りつかれていた悪魔が、いなくなってくれたらしい。
目じりを下げ、穏やかな笑顔を浮かべてくれた。
「怖がらせちゃってごめんね、雅くん」
「……いえ」
「二人とも頑固なとこがあるけど。これからも明梨と桃ちゃんのことを、よろしくね」
「はい」
俺は明梨ちゃんのお父さんに、軽く頭を下げる。
「雅、俺ん家こっち。中行くぞ」
促されるまま、珀斗くんの家の玄関をくぐった。



