それを見た蝙蝠たちが一気に陽人と朔夜に襲いかかる──────直前に、陽人がどこからか取り出した小型ナイフで朔夜の手を縛っていた縄を切り、

二人は10人以上の蝙蝠たちを次々と倒していく




その光景は、まるでアクション映画のワンシーン



倒れていく蝙蝠たち

中を飛び交う真っ赤な血

見えないほど俊敏に動く二人の腕と足




あっという間に立っているのが二人だけになった




「うそ……」




そうつぶやいた時、



「あ、こっち終わった?

俺たちも今、終わったよー」



扉の前に立って呑気な声で言った悠

その顔にこびりつく返り血


後ろからは、ライキ君やジン君など
Black Shadow のメンバーが私を心配そうに見ていた