正直、誰も手応えがなかった


相手が何人で襲ってこようと、すぐに潰した




そんな時、俺ら二人に一人で立ち向かってきたのが陽人だった




いくら殴っても起き上がるそいつは言った




「やっぱ敵わねぇ、俺も強くなりてぇ

仲間にしてくれ」





3人に増えた俺らは、最強だった




そんな頃、Black Shadow という族の総長を名乗る男
─────蒼介さん に声をかけられた




族になんか興味のなかった俺は、蒼介さんを殴った




でも、見事によけられた


自分の拳を避けられたことは初めてだった




そしてすぐに俺は吹っ飛んだ


正確に言えば殴られた




俺より強い奴がいる


この人について行けば、もっと強くなれる




それからすぐに俺は Black Shadow の一員となり、悠と陽人も後を追うようにして仲間になった




そこでの日々は最高に楽しくて、自分の生きがいを見つけた気がした