第1話 君との出会い

○○、どこにいるの?あの日から僕の時間は止まったまま。なぜ何

も言わずにいなくなってしまったのだろう。発言が悪かった?僕は君とであったからのことを幾度となく考えている。あ、バスが来る。


桜の花が咲き誇る四月。いつものようにバスにのって大学へ向かう。あれ、新入生かな?大学から遠いこともあって、このバスに乗る人はほとんどいない。だから乗っている人の顔は大体わかる。なんだかさっきから落ち着かない感じで、周りをキョロキョロしている女の子。小さくて華奢な体。緩く巻かれた髪の毛。な、なんだこの子は?か、可愛い。天使か?じんはその子から目がはなせなかった。