「うあっ!!シュシュだっ!!!」

水色のたいだい柄のシュシュには七色に輝く透明の星形のチャームがついていた。

「かわいーじゃん!!」
「うん。髪伸ばしてね。」
「えー。暑いから切ろうかと思ってたのに。」
「前に切りたいってたから、させるかと思って。」

「ドライヤー面倒だし。かといってショートは逆にあちいんだよな。」
「長い髪の未茉ちゃん好きだな。」
「見たことないじゃん。」

「…あるよ。」
「あ?」

「その長さも可愛いんだけどね。」

昔、初めて彼女を見た時、背中まであったロングヘアだった昔の面影を重ね懐かしむ翔真を知るよしもなく、未茉はプレゼントされたシュシュで髪を束ねた。


「ふーん。じゃ伸ばしてやるかなー。貰ったし。」
「はい。上からのお言葉どうもありがとうございます。」
「あはは!どー!?似合う?」
クルッと振り返り、未茉は翔真の方へCMモデル風に髪を振ると、

「うん。凄く可愛い。」
「おう!!CMくんじゃね?」
「くるくる。録画しよ。」
「おいっ!感情こめろっ!!」
「脅迫…俺ほど未茉ちゃんにこんなに愛情を込めてる人いないよ?」
「愛情という名の下心な!」
「・・違う。」