「えっ!帰っちゃうのぉお!?」
夜、部活が終わり一年女子の居残りも終わっていつものように一人で自主練を始めると、
「悪い今日は用があるんだ。」
「えーっ!」
てっきりいつものように翔真やキタローは残ってくれると思いきや、
「俺も今日は……」
二人から心苦しそうに断られた。
「まっ、いっか。一人でも。」
未茉は誰もいなくなった体育館を見渡しながらも、一人で黙々とそれから時間を忘れるくらい夢中でシュートを打ち続けた。
しばらくすると最近の練習量の疲れからか睡眠不足からか、足にきて座り込んでしまった。
「はぁ…ライト眩しい……」
やたら眩しく滲む明かりを遮るように、汗まみれの瞼を掌で視界を覆い隠した。
「はぁはぁ……」
自分の荒い呼吸だけが響く中、突然パッ!と体育館の電気が消えた。
「ぅえっ!!?」
思わずガバッ!!と起き上がって辺りを見渡すも、真っ暗で静まり返っていた。
「停電!?それとも誰もいないと思ってスイッチ切られたのか!?」
ギャラリーの窓から漏れる月明かりだけを頼りに入り口へと走ってくと、
「「はっぴばーすでぃーとぅーゆー♪はっぴばーすでぃーとぅーゆー」」
「はっ!?亡霊!?」
どこからともなく聞こえてきた声に未茉は腰抜かし、振り返ると
「「はっぴばーすでぃーディア白石ぃ~~」」
「ぅえっ!!?」
そこには火の着いた16本のろうそくが立ったバスケットボールの形をした三段ケーキを持ちながら歌う仲間達がいた。



