「・・・どうやらコレにひっかかったらしいな。」
見下ろすと見覚えのある上履きにチームジャージにふわふわの栗毛の天然パーマの190cm男が足元で横たわって寝ていた。
脳内からは、‘あはははっ!何やってんの未茉ちゃん’って笑い声が響いてきそうだった。
「スー……」
建物の日陰で翔真は背を丸めて気持ちよさそうに寝ていた。
「全然心配いらねーじゃんか!!ったく!」
何かあったのかと心配するも…少しホッとしてしゃがんでその姿を眺めていた。
太陽の日差しが当たると金髪のように光り輝く細く柔らかい髪の毛に瞼が隠れていて、そっと撫でるとこのサイズからは想像つかないくらい寝顔はまるで幼い子供みたいだ。
少し眉を下げて寝るとこも可愛く思えた。
血管も透けそうなくらい色白で、すっと綺麗な鼻筋からの唇への曲線に未茉は手を伸ばし触れていた。
「なんかベビーフェイスのくせして、お前そこらの女よか色気があるな。あー、いや、でもなんか骨?ごつごつしてる。なぁ。おわっ!!なんかジョリっとした!」
顎の髭に触るとその感触に笑ってしまうと、
「ん……ん。」
翔真の寝言のような声に‘やばっ’と自分の笑い声を押さえると、触っていたほっぺの手をギュッと握ってきて、
「えっ」
両手でグイッと翔真の元へ引き寄せられて力一杯抱き寄せてくる。
「うぁあっちょっ……!!」
顔を見上げるも目蓋は閉じて、寝息を立ててるが、離さまいと明らかに力の入った抱きしめ方に
「し…翔真ぁ!!起きてんだろ!?」
ぺちぺちと顔を叩くも‘グゥ…’とヘタなイビキをかき明らかに寝たふりをする翔真に
「離せってばっ!!翔ーー」
言いかけた時、パチッと様子を伺うように片目を開けて、
「接近禁止令じゃなかったの?」
「グッ・・・。」
意地悪そうに微笑む翔真に未茉は何も言えずに口ごもる。



