「いやっほぉーいっっ!!!合格点だぁぁぁいっ!!」
放課後、見事合格点で追試が終わると未茉は、追試中廊下で応援の祈祷を唱えながら見守っていてくれたキタローとハイタッチしながら喜び、
「軽井沢だぁーいっ!!!そうだ!!翔真達に報告……」
軽快なスキップをしながら部活へ向かおうとしていた足が止まりハッと我に返る。
「いやいや。報告はいーや。」
首を振って言い聞かす姿は、キタローの目から見ると明らかにいつもと違う様子に見えた。
「なぁキタロー!軽井沢って何があんの?」
「キャベツとか…」
「えー!キャベツー!?なんか全然そそられないじゃんっ!!」
二人で食べ物ネタで盛り上がり笑いながら片付けて部活へ行く準備してると、
「あ、椎名さんまた明日ねー!!」
ちょうど吹奏楽に向かう椎名がやってきたので未茉は大きく手を振ると、
「相変わらず白石さん能天気ね。知らないよー湊君、コクられまくってるよ。」
「へっ?」
「今も屋上で呼び出しくらってるし。今日立て続け三人くらいにコクられてんじゃない?」
「そりゃすげぇな!!あ、つーか、いーよ。もう翔真ネタは!」
キスのことを思いだし、未茉はさっさと部活へ向かった。
「……」
ギラリと鋭い視線でキタローは椎名を威嚇すると、
「なっ・・何よ!北っ…見ないでよ!!彼氏できなくなるでしょ!!?」
ふんっ!!と照れ隠しに怒り走ってく彼女を見て、
(急にいい奴になったな…)と無言の感心を寄せるのであった。



