「まあ、なかなかのいい勝負だったぜ?」
それから禅に一得点も許すことなくハンデなしの十本目を決めて勝った翔真は微笑みながら健闘を称えるように手を伸ばした。
「はぁはぁ……」
翔真の実力をまざまざと見せつけられ息の上がった禅はこれ以上ない屈辱に震えるも、悔し紛れの一言を呟いた。
「俺は先輩の谷間(らしきもの)を見たことがありますよ。」
どや顔でいい放つ禅に、
「な・・・っ!!?」
さすがの翔真も動揺を隠せなかったが、すぐさま
「俺だってあるよ。しかも水着姿。」
羨ましいだろうっという目で見返す大人げない翔真。
「俺も触ったことがあります。(背中)」
「俺だってあるよ。(水着の上から)」
「ムッ・・・!!!」
バチバチッっ!!!
「な・・なんなんだよ勝負が終わったっていうのにあの近寄れない火花は・・・」
フッフッフッ・・と気持ち悪い笑みでマウントを取る翔真と禅を見ながら誰もが遠目から後退る。
「あ、おい禅!!」
体育館を去ってく禅を未茉は追いかけ、捕まえると
「女の子達のフォローよろしくな!なんか勘違いしてるぽかったけど、あたしは」と言いかけた時、
むぎゅっ・・・
「!!」
「やっぱりBカップくらいかな?」
禅は思いっきり未茉の左胸を服の上から大きな手で鷲掴みし、軽く揉むように触ったあげく推測を飄々と口にした。
「な・な・な・・」
突拍子もないその行動に未茉は言葉にできず、
「先輩には勝ったんだからこれくらい当然ですよ。」
勝ってないのに傲慢知己な態度でスタスタと歩いて去ってく禅に、
「禅~~~~!!!!!!」
ーーードンッ!!!
翔真が駆けつけるよりも早く未茉の回し飛び蹴りが背後から禅の脳天を目掛け炸裂し、
グラグラグラ……
弾みで壁に激突した禅の頭は失神した・・・。



