「……行くぜ。」
こっからが本番のように、さっきよりも格段に集中力の上がった禅を目の前に、翔真はゆっくりとドリブル裁きを魅せてく。
「ああ。」
これで禅が決めたら終わりだ!!未茉は全てを翔真に委ねてしまった自分に今更ながら、
「うわぁぁぁあ!!もー!翔真ぁああっ!!マジで頼む!!!」
後悔し、いてもたってもいられず大声で叫びだす。
「当たり前だ。」
と返事すると同時に翔真が動きだし、禅もその動きを見逃さない。
バシッ!!!
「!!?」
気づくと、禅の目には左手でリングに叩き込む翔真の姿が映っていた。
ーーコロコロ……
ネットから落ちたボールを禅は呆然と見つめた。
「……いつの間に…」
(いつの間に抜いたーー?)
それは禅にとって生まれて初めて味わった屈辱でもあった。
「決して体格差で負けたわけじゃないぜ?東条。」
呆然とする禅に対し、三上はどや顔で翔真の凄さを語った。
インターハイ予選の大成戦の翔真の活躍を見ていたが、対戦してみて初めて肌で知ったその凄さにしばらく動けなかった。
「おっしゃぁああああっ!!」
首の皮一枚繋がった未茉は跳び跳ねてガッツポーズすると、
「ところで東条が勝ったらなんだったんだ?」
途中参加のキタローがふと疑問を投げると、
「あたしとヤリてぇんだと。」
「ヤリ?」
「SEX。 」
「せ・・・・・・・・」←言葉にならないショック。



