「いい顔してるな。」
そこへやってきた野村監督が闘志むき出しの未茉の表情を見て頷いた。
「同じくらいの背丈だから、やりやすいんでしょうけど、未茉ちゃんくらいのスキルなかったら東条相手に女の子は1対1とっくに大怪我してますよ・・」
裏を返せばよく食らいついてるよ…と感心せざるえない。
「いくらパワーは東条の方が上でも、白石のドリブルからは絶対にボールは奪えない。」
キタローが二人をを客観的に見ながら冷静に言うと、結城達は頷いた。
「……クソッ……」
もちろんそれは男の禅もお手上げする程の未茉のドリブル捌きは相変わらず健在で別格だった。
(むしろ更に早くなってるし、フェイクの入れ方がまたうまくなってる……。一瞬でも騙されると空中での判断が遅くなってボールに反応できない。)
こんなに手応えのある相手はなかなかいない。
「益々俺を夢中にさせてくれる女だぜ!!」
ーーーバシュッ!!
リバウンドの競り合いに負けて、禅に立て続けにシュートを許すと、
「ムカつく……クソ禅」
未茉は汗を拭いながら睨むと、
「はい。交代。」
翔真は立ち上がって未茉にタオルを投げた。



