「何やってんだ。白石お前何泣かして……」
その光景に思わず男バスのキャプテンの橘が息を飲むと、
「どうしたの?」
「「あ…!!」」
翔真と結城と三上達も外周から戻ってきてその妙な空気感が漂う空間に目をやり、
「あ、東条…」
禅の鋭く睨む視線に気づき翔真と静かなに火花を散らすも、
「ただのやっかみ……ふがっ!!」
言いかけた口を再び未茉に押さえつけられ、
「なっなんでもねぇ!なんでもねぇっ!ただ道を聞かれてよ!!なっ!?」
未茉が女の子達にそう言いながら‘もう行って。’というアイコンタクトを送り、
「……ッ…」
翔真の方を見ないように不自然に視線を落とし、女の子達はその場を去っていった。
「いやいや……泣いてたぜ?あの子達。お前何かしたんじゃ…」と結城が言いかけると
「は?」
禅は結城の前にやって来て睨み見上げると、
「なんだこのクソガキはよぉ」
一気に戦闘体制に入る血の気の多い二人に、
「やめろっーつうの!!!」
バコッ!!と未茉は禅に後ろから蹴りを入れる。
「いってぇ・・・」
「とにかく禅はこっち来い!!」と手を引っ張ると、
「待って未茉ちゃん!」
「ん?」
翔真に呼び止められて振り向くと
「さっきの子達昼間俺と話した子だよね?なんか言われた…?」
好きな子は未茉だとクラスの男子に言われたのを思いだし嫌な予感をした翔真が訊ねた。
「いじめられてた。」
「違うっ!!アホか!」
肯定する禅に頭を叩き未茉は突っ込む。



