TIPOFF!! #LOVE SUMMER





「ねーやっぱかっこいいよー。」
「ホントだぁー!!あーもうどうしょおっ…」
急にクラスの廊下から女子の声で騒がしくなってきて、目を向けると様々な種類の制服が廊下を行き来しあってた。

「ああ。そうか今日学校見学か。」
「そー。さっき禅に会った。」

「え・・東条弟うちに来んの?」

「どうしたんだよ翔真。そんな嫌な顔して。」
人を嫌うことを嫌いそうな翔真が珍しく本気で嫌そうな顔してることに未茉は驚くも

「来ないよ。暇潰しだってよ。」
「よし。」
邪魔者を一人でも減らしたい翔真は小さく片腕でガッツポーズする。

「でもアイツが明徳に入ったら、お前らがいれば全国なんて余裕だろうな。」

残念そうに呟く横で全く話の聞いてない結城が廊下に向けて微笑みながら手を振ると、
「きゃぁぁあ!」という歓声が返ってきて

「しかし参ったなぁ…。」
あどけなくて無邪気な中学生達が指差してざわめいてる生徒達にまんざらでもなさそうに結城は髪にワックスをつけてキメ顔で振る舞う。

「何やってんだよ・・お前。」
「いや、ほらバスケ雑誌片手に見てたしさぁ。」
「このナルシストがっ!」
ポカッと未茉が結城の頭を叩く傍らでは、

「おい湊。呼んでる。」
クラスの男子が廊下を指して翔真を呼びに来た。
「……ああ。」
スッと立ち上がるだけで廊下中が‘きゃあっ……!’とざわめきだす。

「ん?なに。」
翔真が何か言いたそうな視線を送ってくるも、
「早く行ってやれよ。待ってるぞ。」
未茉はキタローの差し入れのお魚ビスケットを食べながら教科書に視線を戻した。
「…ん。」
なんとも感じてくれないのが伝わる彼女に少し寂しそうな視線を残してく翔真に気づくのは、
「「・・・・。」」
結城の三上だけだった。