「よかったよかった健がいて。あのうるさい二人のまとめ役がいてくれなきゃ身が持たないっすね。」
目の前のスタバに入ってく四人を見ながら同行する監督やコーチ陣はふぅーとため息つきながらいらぬ汗を拭ってると、
「翔真が遅いな。」
マイクが目視で人数を数え腕時計を見ながら言うと、
「ユリも来てないね。」
東京女子のリーダーの田島もそう言った時、
「あ、来た来た。」
乗り換えの改札から出てきた翔真の姿を見つけた。
「すみません、遅れて。」
「おはよーございまーすっ!」
桜蘭女子から唯一選ばれたユリと翔真が揃って現れると、
「なんだ。浮気か翔真。」
面白そうにニヤッと笑みを浮かべ尋ねるマイクに
「違いますけど…」
「そうか。だがお前の女は浮気してるぜ?」
ほら、と指差すとスタバからは健と未茉が互いの飲み物を仲睦まじく飲み比べしながら出てきてる。
「え・・・未茉ちゃ……」と言いかけ追いかけようとする翔真の肩を掴み、
「Stop!!言っとくが、公私混同禁止だ!!国体中は男女交際禁止!!いらぬ私情挟んで試合に影響させるな。分かったな?」
予選には何としてでも勝ちたいマイクは予め問題の起こしそうな二人にそう釘さすと
「はい。心します。」
と大人しく翔真は言って見せるも、やってくる未茉に手を振ると、
「あっ、翔真ぁーっ!!!」
スタバで上機嫌の未茉はうきうきしながらぶんぶんと両手を振り翔真の元へ飛び付く。



