TIPOFF!! #LOVE SUMMER






「白石さんおはよう。」

微笑むだけで爽やかな風が吹きぬけるようなサラサラヘアを靡かせる早乙女に、
「わっ!早乙女っ!おはよっ!!早乙女も選ばれたの!?」
「選ばれたっていうか…王子学院は一年が新人大会に勝ち進んでるから二、三年のみと大成部員は全員召集なんだ。選考合宿で最後の10人にまで残れればいいんだけど。」
「そうなんだー!!なんだ、やっぱ静香は大成のお情けじゃん。」
「なんやと!?うちはスタメンに決まっとるやないかっ!!」
二人の醜い言い合いが始まると、


「うるさいよ。二人とも。」

大成女子部員の田島が優雅にスタバのフラペチーノを飲みながら注意した。
「わっ!!うまそー!!一口……」
田島よりも生クリームたっぷりのフラペチーノに目に行く未茉に、
「あほぅっ!!!まずは田島さんに挨拶やろがっ!!」
静香に思いっきりゲンコツを食らわされ、
「おはよーございます……」
シクシクと涙ながらに未茉が挨拶すると、

「ん、おはよ。」

インターハイに繰り広げられた劇的な一戦が過るも、田島はもう忘れたかのようにクールに挨拶をすると

「しょーがねぇな。未茉。スタバ行くか。」
健がそう未茉の頭をコツンっと突っつくと、
「わぁーいっ!!やったぁ!!」
両手をあげてぎゅっと健に抱きつく現金な未茉。
「ほら静香ちゃんも行こう。」
匠にそう促されると、
「匠さん・・♡」
憧れのスターであり、健とはまた違う魅力があり知的で細やかで繊細な雰囲気漂う大人な匠に静香の目はハートになり心奪われてく。

(匠さんがうちのこと好きなのかもしれへんことをうちは薄々気づいてたで・・・。うちがバスケにこの身を捧げとることも知っとるからずっといえずに秘めさせてしまってたんやな。さすがうちの美貌や…知らぬうちに周りを虜にしてしまうのやから…)
全く持っていらぬ心配をする静香なのであった。