「それより翔真をその泣かした女の子って興味あるなっ!どんな子だった!?」

「可愛くて変な子だった。」

「なんかそれどっかで聞いたような・・っつーか、あたし以外の女を可愛いいとか言ってんなよな!!!」
ゲシッ!と後ろから未茉に蹴りを入れられ、
「いて・・」
色々と次第にムカついてくる翔真。

「その女、そんだけ強いなら全国のどっかの会場で会えるんじゃね?」
「・・かもね。」
「見つけたらお前の敵討ちしてやるよ!このあたしがバスケでぼこぼこにしてやる!」

「苛めないでよ。超ー可愛い子なんだから。」
「おまっ・・・あたしの目の前でまだそれを言うか!?」
頭にきたと翔真の服を引っ張りながら睨むも、

「俺、あんな可愛い子見たことないくらいだから。後にも先にもあんな可愛い子には俺の人生ではもう巡り会えないなー。」

「ぶっ・・・!ぶっ殺す!!!お前も!そいつも!!」
「だってもの凄ぉーく可愛いかった。」

「よくもいけしゃあしゃあと・・・」
否定もせずにうんうん。と頷く翔真に未茉の震える怒りは噴火すると、

ーーグイッ!!!
翔真は未茉の腰を少し持ち上げるように腕を回して頭を大きな手で抱えるように支え、
「やめーー」
キスされるのが分かった未茉も抵抗しようとするが、反り返る背中をグッと支えられ翔真の唇に勢いよく塞がれた声。

「……っ……」

無理矢理されてるのに本当は全然嫌じゃなくて嬉しくて、大好きで、ムカついて、でも離されたくなくて。
絡まる唇も舌も、じわっと前身に熱い熱が体中を駆け巡る度、愛しさしか湧いてこない。