TIPOFF!! #LOVE SUMMER





「何が俺じゃなかったって?」
道路に大きな夕焼けが浮かんできた街並みの中を足を止め、振り向き、


「小学校の時、男子のミニバス全国大会の試合前にあたしが泣かした男の子。」


「!!」
翔真は目を見開き驚くも、
「嵐に聞いたら翔真じゃないって言うからさ。違う名前だって。」
「……」
「ららから聞いたけど、お前女に負けて泣いたんだってな?だせー」
クックッと笑いながら言い、
「あたしもソイツに1対1申し込んで圧勝して泣かせたからさ、てっきり翔真かと思った!まーそんな運命みたいなのはドラマじゃねーからねーよなっ!」

よっ!と再び石蹴りを始めながら歩き出す未茉に翔真は足を止めて尋ねた。


「覚えてないの?」

「ん?」
「その男のこと。」
どうしたのかっていうくらい翔真らしくないマジな顔で尋ねられるも、
「覚えてねーよ。」
「……」
「だってあたしあの頃つえー奴は片っ端から勝負申し込んでは全勝してたし。数えたら千とかいくんじゃねーかな。負けた奴の顔なら覚えてるだろうけど負けたことねーから!」
自慢気にピースサインして大口で笑うと、翔真はその憎めない笑顔に降参するようなため息ついて、

「かわいそーだな。その男の子。」
「負けんのがわりーんだ。」
「もしかしたら超イケメンで今ごろ凄いプレーヤーになってるかも。」
「そりゃねーだろ。イケメンなら忘れねーし、あたしに負けるくれぇーだからな。」
「・・・・。」