CHANGE THE WORLD
CHALLENGE THE WORLD
ーーバスケで世界を変える。
若干16才で日の丸を背負い世界へのチャレンジを試みる強い野望を秘めた眼力に未来を見据える嵐のポスターを見上げる彼女の奮い立たされるような横顔を翔真も見つめていた。
「ちょっと気持ちめちゃくちゃになってたけど、今日の必死な王子の後輩のプレー見て一年前の自分の目指すべき原点というか青さを思い出せてよかったぜ。」
「…桐生みたいに世界や新たな歴史を作るプレーヤーは本当にかっこいいね。みんなの夢や目標になるし。」
「…おう。」
「でも俺は、未茉ちゃんの一生懸命な心に残るプレーが本当に大好きだよ。」
「おい!!」
その殺し文句は逆光に照らされた翔真の眩しすぎる笑顔に未茉は思わず勢いよくその胸に体当たりして顔を隠し、
「大好きとか言うなっ!!」
「え??」
「お前に大好きとか言われると胸がバクバクするし、熱が出るだろ!?」
その胸の中に隠すように顔を埋めるながら叫ぶと、
「ほんとだ。」
くいっと両頬をもちあげながら翔真は真っ赤な顔した未茉を見下ろしながら笑った。