「ねーっ!!これ乗ろっ!!!これっ!!!」
海の家でレンタルしてきた五人乗りのボード浮き輪にみんなで乗り込み、荒波を乗り越えて沖から離れると、
「よしっ!!落とせっ!!」
こういう時こういうターゲットになってしまう結城を力づくでみんなで一気に落とし、
「てめぇらっマジふざけ……」
ザッブーンっ!!!と問答無用で勢いよく海へ落とす。
「「あははははっ!!!」」
全国に行けなかったことを悔やんでいたのが嘘のように未茉は仲間達と無邪気に笑いあった。
「てっめぇらっ……」
ワックスでセットしてた髪もぺちゃんこになり、倍返しを企みながら結城はボードに再び乗ると、
一緒に乗ってた三上と結城が目を合わせて頷き二人は背後から未茉を海へと投げると、
「うわぁぁあっ!!!」
ばっしゃぁぁあんっ!と油断した未茉は見事に落ち、
「もぉー!!!ざけんなっ!!」
と水面から顔を出しボードへ手を伸ばそうとするが、わざと結城はボードを引っ張り乗らせないようにする。
「未茉ちゃん!!」と翔真はとっさに手を伸ばすと、
「ホラ。助けてやれよ。」
ニヤッとした結城が後ろから思いっきりキックして、
ーーーざばぁんっ!!と物凄い波しぶきをあげて翔真を海面へ突き落とす。
「「ばいばーいっ!」」
水面から顔を出した時には結城と三上にそう手をふられた。



