「あの馬鹿エース共・・・。」
マイクは頭を抑え苦笑いを浮かべ二人を見つめながら、

「いつかあの二人が全国の頂点に立つ日が来るかしらね。」
「おいおい・・先輩の俺を差し置くってか?ありえないな。」
「油断してられないわよ?」
ふふっと鈴木は渇をいれるように彼女に微笑んだ。


「ま、男子日本ーの桐生嵐と女子日本一のエマを見て、あの二人が焦らないわけがないか。」

「一番焦っていたのは、ああ見えて本当は湊なのかもね。」

「だがアイツの覚悟が決まったら、東京は間違いなくトップに君臨する時だ。」
東京代表に選ばれた一人、マイクは国体に向けて確かな手応えを感じた瞬間だった。

「星河兄弟に翔真ーーーこの上ないメンバーだ。今年の国体は東京が勝者だ。」