TIPOFF!! #LOVE SUMMER






ーーーシュッ!!!

「「うわぁぁぁあっ!!!」」
試合開始一分で禅からの最高のアシストに合わせて和希がシュートを決め会場中が湧いた。

「おっし!!禅いーぞっ!!!」
未茉がガッツポーズをして喜ぶと、禅もスタンドにいる未茉の方に戻りながら視線を向けて手をあげると、
「あれ、湊さん…」
翔真の存在に気づき眉間にシワを寄せた。

「「きゃぁあああっ!!なんなのあの女ぁ!!!」」
シュートの後に向けられた視線を見逃さなかった禅の彼女らしき女の子達がくぅーっと歯ぎしりしながら未茉を睨み付けている。

「おいおい・・・。まさかあの中坊エースも白石が好きってオチか?」
信じられないような面持ちでマイクは口元をひきつらせていると、
「スター兄弟といい、湊といい、白石はエースキラーなんじゃない?」
「俺は違うぞ。」
「あれ?ジョンってエースだったかしら?」
「おいっ・・・」
「ふふ。冗談よ。」


「和希君、さすが上手いんだね。」
ゲーマー和希のギャップありすぎる翔真はあっぱれのため息を漏らした。
「まだまだだけどな。」
「東条も和希君の活かし方を知っててちゃんと欲しいとこ絶妙なパス送ってるしね。同じ兄弟でも未茉ちゃんとはまたスタイル違うね。」

「…和希はうちの兄貴のプレースタイル瓜二つだよ。」

少し間を置き少し不機嫌そうに言った未茉の表情が気になった。
それはこの前、健が迎えにきた体育館で見せた不機嫌そうだった彼女と同じ顔だった。

「何があったのか聞こうとしたら、話せば長くなるし面倒だって言ってたじゃない?」
「あ?なんだ突然」
前触れもなく始めた会話に未茉は意味不明だった。