「ふふっ。なんか相変わらずね。二人。ようやくまとまったってことかな?」
二人のやりとりを見ていた鈴木が微笑ましそうに笑うが、
「いえ、まだです。」
翔真がきっぱりと否定すると、
「「え、まだ!?」」
二人は声を揃えて驚く。
「昨日電話で不破がお前らの話してたぜ。」
「ああ、そういや知り合いなんだっけ。不破もマイクのこと話してたな。」
「・・・ああ。不破も白石お前のこと話してたぞ。」
「絶賛してたろ?」
「いや、逆だ。」
「何ぃ!!あの野郎め・・」
「名古屋にボロ負けしたらしいな。」
ため息つきながらマイクは翔真の肩を回しながら言うと、
「完敗です。」
「俺らも去年のウィンターカップでも国体でも散々やられたしな。名古屋は強ぇぞ。」
「国体ではぶっ潰すぞ。愛知も福岡も。」
「…はい。」
いつもの緩い返事ではなく、少し間を置いた受け答えと感じが違ったのに気づき、
「…ああ。お前も遂に桐生嵐と立ち向かう覚悟ができたか?」
「マイクさん!」
世田中の関係者に呼ばれて振り返ると、「今行く。」と返事をし立ち上がった。
「じゃーな。翔真、国体でな。」
「はい。」
「白石もな。」
「おー、マイクまたな。」
「・・・・。」
「アイツは俺のことをなんだと思ってやがるんだ。」
歩きだすマイクは二人を見ながらクスクスと笑う鈴木にぼやくと、
「なんでまとまんないかなー。うちの橘と前原が付き合うよりも早いと思ってたけど。」
「え、何。あの二人そうなったの?なんで・・・?」
「さあ。」
ふふと笑いながら鈴木は予想外なカップル出現に驚くマイクの疑問を交わすと、
「ただ白石と湊はまだまだ伸び代あるわよ。正直二人は東京、ううん全国ベスト5争いに加われるくらい。」
「……ああ。」
「無名校だからこそ、のしあがるのに時間がかかる。共に足を引っ張らないように付き合っていければいいけど。」
「翔真はそんな不器用な奴じゃないだろ。」
「湊はね。」
「……」
「白石はそんなに器用じゃないでしょう。」



